「嫌われる勇気」岸見 一郎 (著), 古賀 史健 (著) 発売日 : 2013/12/12
を読みました
誰もが知っているくらいの大ベストセラーですね
この本との出会いは8年前くらいになりますが、このときにはオーディオブックで聞きながら、衝撃を受けたのを覚えています
哲人と青年のやりとりがオーディオブックにちょうどはまっていましたね
今回はKindle版で購入して読みました
アドラー心理学ってすごいですね・・・
衝撃が走りました

私の中で一番響いたことは「課題の分離」です
自分と他人の課題を分離し、「これはあなたの課題ですから、私には関係ありません」とする
教員というのは、仕事が明確でないところがあり、空気で動くこともしばしばで「自分の仕事じゃないんだけどな」と思ってもやらざるを得ないこともあります
保護者から「うちの子が帰ってこない」と20時くらいに電話があったときに、学校の周りを探したこともありました
これって教員の仕事なのだろうかと強く思いましたけど、そんなことを言い出せませんでした
最近では、若手教師の育成の問題で頭を抱えていましたが、本書を読んですっきりしました
力を伸ばすのは若手の課題であって私の課題ではなかったのです
ですから、若手の力を伸ばすために、ベテランがあれこれと先回りしてやってあげるのはおかしなことです

そもそも若手自身、育ててほしいと言ってきているわけでもないし、彼らは自分勝手なことをしたいだけで、ベテランから声をかけてもらうことも喜んでいる風ではありません
彼らは相手を選んで、気持ちの良いことを言ってくれる人に話しかけてほしいだけです
こういったことを薄々感じてはいましたが、本書を読んで、
「もうやめた」
と思うことができて、若手育成を完全にやめました
これによって私は余計なストレスは減りましたし、彼らからしてもそうでしょう
必要もしていないのに構ってくる老害がおとなしくなったのですから
勝手に他人の課題に踏み込んだ私がむしろ悪かったと反省しました
私がアドラー心理学に出会っていなかったら、ずっと他者の課題に踏み込んで良くないことを続けたと思います
気づかされることばかりですが、その中でもう1つ取り上げるとしたら「いま、ここ」です
さあ、人生の嘘を振り払って、怖れることなく「いま、ここ」に強烈なスポットライトを当てなさい。
あなたには、それができます。

今をしっかり生きて輝かせろというのです
過去をみて生きるのではなく、いま、ここ
そして他者貢献を忘れないことを説きます
私にとってのいま、ここは、残業を減らすことであり、仕事とプライベートのバランスをとる働き方をすることかなと思います
自分の人生を歩むというのは、自由を選ぶことであり、他者から嫌われるということでもありますが、その勇気を持って進めということ
長くなったのでこのへんにしますが、間違いなく出会えて良かった本であり、数年後にまた読み直したいと思った本です
興味がある方はぜひとも読んでみてください



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