賃貸物件は設備がぼろい

「持ち家か、賃貸か。この論争をどうやって考えるか」という記事を書きましたが、この問題の本質はみんながポジショントークをすることにあり、さらにいえば「お金」で単純に比較することに問題があります
今回取り上げたいのは家の設備です

賃貸物件はオーナーが設備を用意します
この設備がオーナーの持ち出しになり、収益を悪化する原因となります
そうなってくると、オーナーとして初期費用やランニングコストを抑えて収益を上げる必要があります

そうなると、「最低限度の設備があればいい」という発想になるわけですね
キッチンはビルトインの食洗機なんかつけたら高いし、エアコンは最低限のものでいいわけです
浴室、洗面台なども簡素でいい

いいものをつければ家賃を高くせざるを得ないわけで、家賃が高いと入居率に影響が出るし、空室が出るとその月の収入が0ですからね
賃貸物件は収益性で決まるので、住む人の快適性を最適化するわけじゃないってことです

それに対して持ち家は住む人がいかに「快適に過ごせるか」を考えて設備を決めることが多いと思います
ですので、分譲マンションであっても賃貸物件よりグレードの高いものが入っています
ずっと住むからです

分譲マンションと戸建てを経験している私からすると、この設備はものすごく大事です
洗面台なんてリフォームするとものすごく高いのですが、収納性や使い勝手は雲泥の差です
キッチンも換気扇はいいものをつけるとメンテナンスも楽で機能も高いですし、ビルトインの食洗機も縦の大きさで使い勝手も違う

この設備に対して不満があるなら自分で変更することができるのも持ち家の利点でもあります
賃貸はカスタマイズが一切できないので、今の設備がその人の基本の生活になります
ですから、この基本的な生活水準の差が出ますから、単純な家賃比較では難しいってことになります

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