公立・私立ともに、1年間の臨時採用の常勤教員がいて、うちでもたくさんいます
この臨時採用の教員がいるおかげで経営が成り立っている現実もあって、なんともいえない気持ちにもなります
というのは、全員を正規採用にしてしまうと人件費が高くなるのと、生徒の募集が毎年上手くいくかどうかわからないので、人数調整に臨時採用を使うということ
私立では臨時採用の教員はボーナスも低いし、そもそもの給料体系も違うので年収は全く違う
その分、仕事の振られ方も違うのである種、気楽に働けるメリットはあります
採用される側は、「ここでしっかり働いて正規採用されたい」という欲があるので頑張る
管理職はその頑張りを搾取して、3年も経過すれば契約を打ち切って次の人を探すというサイクルに入る
もちろん、その中で有望な人は正規採用されていくので、完全なる搾取ではないのですが

中には40代になっても正規採用されずに、私立の学校は数年おきに漂流していくような人もいて、なんともいえない哀愁を漂わせています
ここの部分は難しいところで、そういう方々は学校に対して恨み節を言いますが、厳しいことを言うと「能力が足りない」「将来の見込みが悪い」「役に立つ場所がない」と同僚として思ってしまいます
こういう方々の難しいところは「臨時採用で十分働いた」と思っているから、それがすぐに「=採用」と考えているところです
教員としては、担任、授業、クラブ、校務分掌、保護者対応、企画といった様々なことを要求されて、そのすべてでどんな仕事ができそうか、ちゃんとしたポジションを確保するだけの力があるか、期待できる光る何かがあるかということをみられていると思います
こうした視点で働いているかどうか、厳しいことを書くとそうなります
臨時採用のすべてが悪いわけではなくて、自分で1年ごとに働き方を選べる点が魅力でるわけで、人によってはささる働き方です

正規採用の側としては、一緒に働いて気持ちがいい人が採用されるとうれしいですが、本当に自分がそうであるかは考えてほしいなと感じます
最近の若手に関して言えば、ベテラン勢を無視してコミュニケーションをとらないとか、自分勝手なことをするとか、そういった人が増えていますので、組織人としてのあり方を考えてもらいたいなと苦言を呈してしまいます
ブラック残業と非正規雇用、いろいろと学校というところは考えさせられる構造があります
コメント